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「〜ている」の動詞4分類 〜同じ形なのに意味がちがう理由〜

はじめに

「結婚しています」は「I am getting married」ではありません。「I am married」です。

「死んでいます」は「He is dying」ではありません。「He is dead」です。

同じ「〜ている」なのに、意味がちがう。なぜでしょうか?

答えは動詞のタイプにあります。日本語の動詞は3つのタイプ+おまけ1つに分かれます。このタイプを知れば、「〜ている」でもう迷いません。

① 状態動詞:「〜ている」が使えない
② 継続動詞:「〜ている」= 動作の最中
③ 瞬間動詞:「〜ている」= 結果の状態
+おまけ 第四種の動詞:「〜ている」でしか存在できない

この分類をつくったのは、金田一春彦先生。日本語の研究でとても有名な言語学者です。

① 状態動詞 — 「〜ている」が使えない動詞

この動詞は特別です。「〜ている」の形にできません。

例文

「机の上にペンがあります。」 → ×「ありています」
「猫がいます。」 → ×「いています」
「日本語ができます。」 → ×「できています」

なぜ使えないのか。これらの動詞はもともと「状態」を表しています。

  • 「ある」= そこに存在している状態
  • 「いる」= そこにいる状態
  • 「できる」= 能力を持っている状態

すでに状態なので、「〜ている」をつける必要がありません。

英語にも同じ仕組みがあります

❌ I am knowing → ✅ I know
❌ I am liking → ✅ I like

英語の know, like, love, want も状態動詞です。「〜ing」にできません。日本語の「ある・いる・できる」と同じ仕組みです。

② 継続動詞 — 「〜ている」= 今まさにやっている

この動詞に「〜ている」をつけると、動作が今、進行中であるという意味になります。

例文

「ケンジさんは本を読んでいます。」 → 今、ページをめくっている
「マリアさんはレポートを書いています。」 → 今、タイピングしている最中
「あの人は公園を歩いています。」 → 今、一歩一歩動いている

この「〜ている」は英語の「〜ing」に近いです。ただし「同じ」ではありません。

習慣の意味もあります

「毎朝、走っています。」 → 毎朝走る習慣がある
「大学で日本語を勉強しています。」 → ふだんやっていること

「進行中」だけではなく、「いつもやっていること」も「〜ている」で表します。

③ 瞬間動詞 — 「〜ている」= 結果の状態(山場)

ここが最も多くの人が間違えるところです。

この動詞に「〜ている」をつけると、動作が完了した「あと」の状態を表します。「進行中」ではありません。

例文

結婚する → 結婚している
「結婚しています」= I am married(式が終わったあとの状態)
❌ I am getting married(式の最中)
死ぬ → 死んでいる
「死んでいます」= He is dead(もう死んだあとの状態)
❌ He is dying(まだ死んでいない)
始まる → 始まっている
「映画はもう始まっています。」 → 始まった瞬間は一瞬。そのあと上映中。
壊れる → 壊れている
「この時計は壊れています。」 → 壊れた瞬間は一瞬。そのあと壊れたまま。

②と③の違い

継続動詞②
瞬間動詞③
「〜ている」の意味
動作の最中
動作が終わったあとの状態
例
食べている → もぐもぐ中
結婚している → 指輪をしている
英語
~ing
状態(married, dead)

同じ「〜ている」でも、動詞のタイプで意味がまったく変わります。

傾向:他動詞 vs 自動詞

  • 他動詞(意志的な動作)→ 時間がかかる → 継続動詞②
  • 自動詞(自然に起こる変化)→ 一瞬で起こる → 瞬間動詞③

完全な法則ではありませんが、迷ったときのヒントになります。

おまけ:第四種の動詞 — 「〜ている」でしか生きられない動詞

金田一先生が発見したオリジナルの分類です。

例文

似る → ✅「お母さんに似ています」 / ❌「お母さんに似ます」
優れる → ✅「この製品は優れています」 / ❌「この製品は優れます」
そびえる → ✅「富士山がそびえています」 / ❌「富士山がそびえます」

①は「〜ている」が使えない。

おまけは「〜ている」でしか使えない。

正反対です。

まとめ

タイプ
「〜ている」の意味
代表的な動詞
① 状態動詞
使えない
ある・いる・できる
② 継続動詞
動作の最中
読む・書く・食べる
③ 瞬間動詞
結果の状態
死ぬ・結婚する・壊れる
おまけ 第四種
これでしか存在できない
似る・優れる・そびえる

練習問題

問題1:「マリアさんは手紙を書いて。」

問題2:「電車はもう出て。」

問題3:「この子はお父さんに。」

問題4:「机の上にペンが。」

答え:
1. 書いています(②継続動詞 → 動作の最中)
2. 出ています(③瞬間動詞 → 結果の状態)
3. 似ています(おまけ → 「〜ている」でしか使えない)
4. あります(①状態動詞 → 「ありています」ではない)

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